令和元年夏場所十三日目
Jリーグでもつい最近「大誤審」があったばかりでした。
そして大相撲でも「令和の大誤審」なんて汚名を浴びそうな事件が、、、
今回は私も誤審と思う。
長い長い協議でした。
ビデオ室でも判断に迷うほどだったとのことで、阿武松親方含め審判部も可能な限りの熟議を凝らしたということでしょう。
NHKの中継を見る限り、栃ノ心の踵は蛇の目の砂を払っていないように見えましたが、かなり微妙。ビデオ室の映像を含む現行のリソースで判定できなかったという技術的限界の話なので、審判員の資質が責められるべきではありません。 (「tweetで阿武松親方を茶化したその口が言うか?」と言われそうだけど、、、)
阿武松親方に代わって、せ、説明いたします。十一日目は「朝乃山のカカトが先に出ており朝乃山の勝ちと致します」。本日は「栃ノ心のカカトが出ており西方力士(栃ノ心)の勝ちと致します」。つまり阿武松親方ルールでは「踵が出た方が勝ち」なので、本日の取組はやはり栃ノ心の勝ちと致します! #栃ノ心
— お茶の間跳ね太鼓 (@ochanomasumo) 2019年5月24日
蛇の目の砂を払ったか、足が返ったか、髷に指が入ったか。悩ましいケースは他にも山ほどあったわけで、究極的には「土俵の神のみぞ知る」領域です。
構造的に誤審そのものは、少なくすることはできてもゼロにはできません。
「誤審問題」って何だ?
一応、「誤審問題」を失くすることは理論的には可能です。
今回の件が誤審として炎上しているのは、審判部のビデオ室が捉えきれなかった栃ノ心の踵の状態を、NHKの中継カメラは比較的明瞭に映し出せていたからです。
「誤審問題」とはつまるところ、「メディアや観戦者が審判員よりも比較的確からしい判定材料を持っている」という相対的な事象です。審判部のビデオ室が「栃ノ心の踵が蛇の目の砂を払っている」 明瞭な映像を持っていたら、あるいはNHKの中継カメラの解像度が低すぎて視聴者の手元にも判断に悩むような映像しかなかったら、「誤審問題」として前景化することのない問題なのです。
従って、NHKの中継よりも、報道カメラマンよりも、観客そして中継視聴者よりも、審判部の方が「優れた目を持っている」ことについて、全員が了解していれば、「誤審問題」が発生することはあり得ません。ロジカルにはそうなります。
しかしこれが難しい。まず不可能。
花道の四方、そして砂被り席、いや報道機関に限定しなければ土俵を全方位から取り囲むカメラが無数に存在するのですから。そしてNHKの中継がタイムリーに何度もリプレイ映像を再生でき、「疑似的な神の目」が視聴者側にある現在の状況は、大相撲協会にとってかなり気の毒であるとも言えます。
結局のところ、協会側もカメラを増やすとか、蛇の目にセンサーを埋め込むとか、そういう技術的次善策でお茶を濁すよりないのです。
どこまでいっても「審判の正しさ」は相対的なものであり擬制的な正しさにしかならない、このことは大相撲のみならずあらゆるスポーツ観戦ファンが心にとどめておかなければならないと思います。
明日の栃ノ心の対戦相手は横綱・鶴竜。
審判部は割に関しても栃ノ心に対して辛辣だ。