月: 2019年9月
御嶽海優勝
おめでとうございます。
16場所連続の三役ということも含めて、成績だけ考えると今御嶽海が一番大関に近いのでしょう。
ただ何というか、彼に大関昇進の明確なイメージが湧くかというと難しいところ。
相撲勘や反応の良さでいったら随一、しかしこれといった型があるわけでもなし、稽古場ではめっぽう弱い「場所相撲」の底の浅さもしくは深さが測れない。
この「新しいタイプ」の力士の力量は未知数です。
本場所の解説陣も「大関候補」として頻々と言及するというより、「なにかやってくれる力士」として見ることが多い様子。
ここらで大関を手にしておかないと、三役を賑わす花々の一輪として終わってしまう可能性もあります。
なんといったって、朝乃山、阿炎、北勝富士、竜電、明生、大栄翔、、、来年再来年にかけて空前規模の凄絶な大関レースが予定されていますからね。
千秋万歳。
遠藤の残り腰
今日の隠岐の海・遠藤の取り組み、確かに遠藤の足は蛇の目の砂を掃いていないように見えます。
判断が微妙なときは、取組を継続して後から審議、という仕組みがあって良いとは思います。
まあ終わってしまった今日の取り組みの裁定そのものについて、アレコレ言うつもりはない、というのが当ブログのスタンスです。
さて。
隠岐の海の上手投げ・寄りで、他の幕内力士だったら確かに土俵を割っていたはずなのです。
ドラマチックに負けたことで却って、遠藤の残り腰の凄みが引き立った不思議。
そして、玉治郎が軍配を東に向けた後の隠岐の海の上手投げに対しても、遠藤はしっかり投げ勝っています。支点となる足が隠岐の海に近く、かなり不自由な恰好であるにもかかわらず。
四日目でも遠藤は朝乃山の津波のような寄りを残して逆転勝ちを見せました。
今日の”誤審”も、遠藤の二枚腰のひとつの語り草、ということで納得しませんか?
北の富士さんの好きな力士
炎鵬?
ファンだと公言しているし、彼もその一人なのでしょうけど。
でもやはり、北の富士さんが隠岐の海と正代に送る熱視線は、それとはまた違うものがあります。
隠岐の海は孫弟子だからともかくとして、正代はなぜなのでしょう。一門も違うのに。そこに北の富士さんの好みが表れている気がします。
結論めいたことを言うならば、北の富士さんはおそらく、だいたいどの親方も口を酸っぱくして言う、浅い廻しを引いて頭を付ける「小さい相撲」が好きではない。
どちらかというと、立ち合いでは胸を出し、圧力と出足で徐ろに廻しを引きに行く「大きな」相撲のポテンシャルの方に魅力を感じる”ロマン派”、そう察します。今の幕内ならば正代、隠岐の海、大翔鵬、錦木かな。
そんな北の富士さんの気持ちを忖度するならば(別にする必要ないけど)、正代の目指すべき取り口は針の穴に糸を通すような両差しではなく、どちらかを差せば残せる四つ身の型でしょう。
先場所は廻しを引かずに出足だけで寄ってしまう相撲もあったし、今場所は相手の引き付けを利用しながら腰で振るような下手(掬い)投げも見せていました(鏡山親方によると俗称”ケツ投げ”らしい)。実は既に北の富士さんがイメージする”完成形”に近いところにいるのではないかという気がします。
ん?でも北の富士さんが育てた二人の横綱(千代の富士・北勝海)は決してそんなタイプではないけどなぁ??