日: 2020年3月12日

令和二年春場所五日目

無観客の場所だけど

もし大阪の相撲ファンが府立体育館を満たしていたら、幕内の後半はそうとう盛り上がっていたに違いありません。

中位に新進気鋭の霧馬山がいるし、その上には復調気配の阿武咲、そしてその上位はすべてが濃密な割になっている。

遠藤・正代。これも今や贅沢なカードです。終盤で優勝争いを占うような一番の顔合わせだったとしても不思議でないくらい。

今日の遠藤は、大坂アナが指摘していたように、右、左と踏み込んで右を差しに行きました。遠藤は左四つの力士なのですが、左腕はむしろ前褌を狙いに行くような立ち合いで。

遠藤は、今の正代相手では左四つに組んだとしても、胸を合わせては苦しいと思っているのでしょう。自分十分相手十二分というやつです。

よくよく調べてみると、去年の秋場所の正代との取組でも遠藤は右、左と踏み込んで両差しを目指しています。ちなみにこの場所の正代は3勝12敗とまだ覚醒(?)していない。

つねづね解説陣から相撲巧者と賞賛を浴びる遠藤も今年30歳を迎えます。

184㎝という上背の制約上仕方がないのかもしれないけど、「この四つ身なら誰相手でも勝てる」という型が未だに見つかっていないわけです。

遠藤を出世から遠ざけているのは、彼を「器用貧乏」に押しとどめてしまう、周囲の「巧い巧い」という賛辞なのかもしれませんね。

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