令和二年十一月場所九日目
不思議な一番でした
やはり豊昇龍と琴ノ若の一番について語らねばなりますまい。
両者突くような立ち合いから右四つに組み止めました。
ここで琴ノ若は上手側の左足を前にする一方で、豊昇龍の方は逆に下手側の右足を前に出しています。
現代の相撲では琴ノ若のように上手を探るためにそちら側の足を前にするのが普通なのでしょう。
果たして琴ノ若が深い上手を取って寄り立てると豊昇龍は得意の掛け投げで残します。大半の相撲ファンや親方なら上手を引いた側の力士有利と判断するでしょう。
しかし、改めて映像を見返してみると、豊昇龍は「深い上手なら引いて良いですよ」と誘っているようにすら見えるのですよね、、、
投げも投げたり残すも残したりの熱戦は最後までもつれました。
二人そろって頭から落ちて軍配は結局琴ノ若側に。
そういえば、朝青龍とお父さんの琴ノ若でも体の生き死にで話題になった一番がありましたよね。両者そのDNAを受け継ぐかのような落ち方でした。
学年は二年違いで関取昇進と入幕も琴ノ若がわずかに先行していますが、間違いなく令和の好カードとなるでしょう。
ブラッドストーリーは二人をどの番付まで運んでくれるのか。