令和三年春場所中日
スケールの大きな小兵力士
なんですか、今日の照強の相撲は。
翔猿に対して左を差して上手を取りに行き、取れないとみるやその右の腕で大きく相手の背を包み込むようにしてすくい投げ。理合いとしては合掌捻りに近い。
剛力無双の若の里を彷彿とさせるような猛々しい相撲でした。
今関取衆の中で小兵力士に分類されるのは、照強、翠富士、琴恵光、石浦、炎鵬、宇良、松鳳山ということになるでしょう。
このうち主に差し手を活用する力士は翠富士、琴恵光、炎鵬、松鳳山でしょうか。
翠富士は肩透かしが代名詞、炎鵬は「捻り王子」の異名を持ちます。両者とも差し手を用いながら相手力士を手前に崩すタイプの力士と言えましょう。
琴恵光と松鳳山は、まったく対照的に相手と胸を合わせるタイプ。両方差せれば寄り、片方だけが差されば大型力士が相手でも腕力を利した突き落としや小手投げがあります。
それでは昨日の英乃海戦と今日の翔猿戦で大きな相撲を見せた照強は?
筋肉質で小力は強そうだけど、決して相撲全体が大振りなわけではありません。大きな力士に対してはしっかり頭を付けて食い下がって小さな相撲に徹したり、小煩く変化や足取りに行ったりもします。
彼が時折見せる大きな取り口は相手の体の大きさや相撲の流れを如何による相対的なものであると言えましょう。
やはり、スケールの大きな小兵力士といったら、琴恵光に止めを刺しますねぇ。
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