令和二年十一月場所二日目
台風の目は照ノ富士
大関の番付に貴景勝、朝の山、正代と全くタイプの異なる力士を揃えて、十一月場所は横綱不在でもなんとか盛り上がってくれるでしょう。ホントはそれじゃいけないのでしょうけど。
その大関陣が小結の照ノ富士に挑む、そんな場所になりそう。
あの巨体にして機敏。照ノ富士には膝のケガを除いて死角が見当たりません。
機を見るに敏。これは照ノ富士を形容するにピッタリな言葉だ。
今日の照ノ富士も立ち合いで朝乃山の浅い上手を逃さず、朝乃山側の上手は遠ざけ、最後は上手投げ。
ただし、照ノ富士が対朝乃山の幕内対戦成績3連勝とはいっても、これで二人の勝負づけが終わったわけではないでしょう。
照ノ富士に比べれば、まだ朝乃山は廻しの引き付けという点でおっとりしています。立ち合いで上手を引いて、辛辣に引き付けて寄るという取り口はまだ希薄です。
人間山脈とあだ名されるほど、ライバルたちと体格で差をつけている朝乃山にしてみれば、ほとんどの対戦相手と胸を合わせれば有利を築けてこれたのがその理由でしょう。
上手を引く速さと引き付けからの厳しい攻め、目下これがこの二人の長いライバル物語の行方と朝乃山の綱取りを占う一番の材料になりそうです。