令和元年夏場所七日目

栃ノ心の吊り

今場所の話題性の一つとなっている栃ノ心の吊り。

でも、それより驚いたのが昨日紹介されていた昭和の吊りの名手、明武谷と若浪の決まり手です。なんと二人とも勝った決まり手で一番多いのが吊り出しだったという。(そしてうっちゃりが明武谷では3番目、若浪では2番目に多い決まり手。)

これは現代の土俵ではあり得ません。

離れた突き押し相撲全盛の今の時代に敢えて吊りの技術を磨く必要がないからです。そもそも胸を合わせての決まり手が少ないというのもあるけれど、四つ身不得手の相手を組み止めてから、わざわざ腰を痛めるリスクを冒して吊り出す必要がない。

昨日の放送で紹介されていた若浪関と北の富士さんとの取組映像を見て分かるのは、力と身長に任せたものではなく、相手の引き付ける力を利用した吊りだということ。それもそうだ、 若浪関の体格はせいぜい178cm、103kg。


残念ながら 、栃ノ心と把瑠都の吊りも明武谷や若浪ほどに永く語り継がれることはないのでしょう。


さて、明日は貴景勝の復活する中日。

そして貴乃花道場の記者会見。この日は大相撲の歴史に残る日になるかもしれない。

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令和元年夏場所六日目

玉鷲の魅力

玉鷲、大栄翔にあって、

貴景勝、御嶽海にないもの。

答えは攻めっ気。もちろんあくまで比較論であって、貴景勝と御嶽海に攻めっ気がないわけではないけれど。

相手と見合ったときに、前者は必ず自分から攻め、後者は相手をよく見て間合いを図ります。

今の幕内上位の土俵の中心的な存在は貴景勝、御嶽海の方だけれども、古典的な突き押し力士と言えるのは玉鷲、大栄翔の方。玉鷲の初場所の優勝の値打ちもそこにあったと思うのです。

話は転じて阿炎。

今日も踏み込んだし、出足で宝富士を追い詰めました。

錣山親方も満足だった様子ではありましたが、「まだまだ体が出来ていない、基礎を。」とも言っていました。

今場所から向こう数場所でまた大きく様変わりしそうな阿炎の「体が完成した」とき、その取り口は奈辺に向かうのだろう、、、

などと気の遠いことを言う前に、まずは今場所の横綱大関戦に注目しよう。

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令和元年夏場所五日目

「食らいつく長身の竜電1m90cm!」

今日の放送で最も印象に残るフレーズだった気がします。

隠岐の海を相手に左四つで廻しを引いた上で(上手は一枚廻しだったけど)、相手の顎に顔をつける。相変わらず竜電は堅実な相撲を取りますね。

しかし立浪親方(元旭豊)曰く、「まだ隠岐の海に余裕がある。」

小林アナが絶叫したように、 頭をつけた竜電だって隠岐の海と同じ1m90cmの長身力士なんですけどね。隠岐の海は一体どんだけ懐が深いのか。

この両者の懐の深さの差は、やはり胴の長さによるものなのでしょう。

結局竜電は敗れてしまったけれど、この取り口のまま、そして上半身と下半身のバランスを崩さないように急いで体重を増やすことなく、力をつけていってほしいですね。

御嶽海技ありの立ち合い

昨日友風の立ち合いの失策に触れましたが、方や今日の御嶽海は立ち合いの作戦勝ちでした。

逸ノ城の左の上手を取らせないように、やや左にずれて立ちながら、右手の突きで相手の喉元に有効打を入れました。

芝田山親方(元大乃国)も言っていましたが、距離感が詰まっても両差にならずに両筈で押し切ったのが、これも良かった。なにしろ相手は逸ノ城ですからね。御嶽海が両差になっても分が良いとは決して言えない。

昨日貴景勝には負けてしまったけれど、今日はいろんなものがどんぴしゃり嵌って白星先行三勝目。

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