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令和二年十一月場所十三日目

朝乃山の相撲は照ノ富士戦を通じて磨かれる

んじゃないかな、と今日の照ノ富士・竜電戦を見ていて思いました。

七月場所十三日目の天王山で敗れて、以後照ノ富士に3連敗中の朝乃山の相撲について、当ブログでは照ノ富士と比較するような形でいろいろ注文を付けてきました。

上手側へ重心を寄せなかったために照ノ富士に先手を取られただの、上手の引き付けが甘いだの。

そういえば、以前に「朝乃山は外四つでもいいからまず左の上手を引いたらどうか」なんて書いたこともありましたっけ。

なんにせよ、上手からの攻めがもう一つ進境を見せた時に、朝乃山の次の番付への道が開けると思っていました。

そこで今日の照ノ富士・竜電戦です。

右四つを目指した照ノ富士はあべこべに竜電に左を差させてしまいます。

が、次の瞬間には照ノ富士の右腕は竜電の前褌を引いていました。左の上手を引きつけて顔を沈め、竜電に頭をつけさせない。息を持つかせぬ間に竜電の左の下手を切って、出し投げから頭をつけて寄り切り。流れるような見事な一連の動作でした。

それと同時に、綱取りに臨む未来の朝乃山の姿を今日の照ノ富士の残像の中に垣間見た気がしました。

外四つでも顎を引き、上手を引き付けて展開を作る、これが朝乃山に足りない取り口なんじゃないないのかな、と。

遠藤・朝乃山が好カードだとは既に書いたし、照ノ富士と朝乃山の世代間闘争も数多の好勝負を生みそう。でもその風景の中心にいる朝乃山こそ、やはり令和の土俵の一時代を築き上げる力士になるのだろうな、、、

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令和二年十一月場所二日目

台風の目は照ノ富士

大関の番付に貴景勝、朝の山、正代と全くタイプの異なる力士を揃えて、十一月場所は横綱不在でもなんとか盛り上がってくれるでしょう。ホントはそれじゃいけないのでしょうけど。

その大関陣が小結の照ノ富士に挑む、そんな場所になりそう。

あの巨体にして機敏。照ノ富士には膝のケガを除いて死角が見当たりません。

機を見るに敏。これは照ノ富士を形容するにピッタリな言葉だ。

今日の照ノ富士も立ち合いで朝乃山の浅い上手を逃さず、朝乃山側の上手は遠ざけ、最後は上手投げ。

ただし、照ノ富士が対朝乃山の幕内対戦成績3連勝とはいっても、これで二人の勝負づけが終わったわけではないでしょう。

照ノ富士に比べれば、まだ朝乃山は廻しの引き付けという点でおっとりしています。立ち合いで上手を引いて、辛辣に引き付けて寄るという取り口はまだ希薄です。

人間山脈とあだ名されるほど、ライバルたちと体格で差をつけている朝乃山にしてみれば、ほとんどの対戦相手と胸を合わせれば有利を築けてこれたのがその理由でしょう。

上手を引く速さと引き付けからの厳しい攻め、目下これがこの二人の長いライバル物語の行方と朝乃山の綱取りを占う一番の材料になりそうです。

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令和二年秋場所七日目

朝乃山4勝目

先場所辛酸を舐めさせられた照強の足取りに動じず、押し出して4勝目。

ところで先日、何気なく2009年-2010年辺りの稀勢の里と白鵬の取組映像を見ていました。

2009年、2010年の白鵬と言えば、86勝4敗という前人未到の年間勝ち星を二年連続で達成した(当然ながら両年とも年間最多勝)、脂の乗り切った時代です。

しかし、この当時の白鵬と稀勢の里の取組をみていると、稀勢の里も立ち合いでは意外と負けていません。白鵬の右差しに対して、稀勢の里の左がよく押っ付かっている。

そして2010年の九州場所の二日目、白鵬の歴史的な連勝記録は稀勢の里によって63で止められます。

話は転じて想像上の令和の土俵へ。

もし稀勢の里と朝乃山が対戦していたら。

朝乃山も白鵬ほど立ち合いは低くないものの、一歩目を大きく踏み込んで右を差しに行く立ち合いですから、稀勢の里の強力無比な押っ付けは、時折それだけで勝負が決まるくらい覿面に発揮されたはずです。少なくとも稀勢の里・朝乃山戦の組手は大半が稀勢の里有利の左四つになるでしょう。

このカードは、稀勢の里が相当勝ち越していたのではないでしょうか。

稀勢の里と朝乃山の対戦は稽古場以外では実現しなかったし、引退直前となると、稀勢の里の左は押っ付けではなく、畳んで差しに行くことが多かったので、想像の域を出ないけど、、、

久々に荒磯親方を召喚してのお話でした。

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