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令和二年春場所二日目

炎鵬の下手投げ

炎鵬ってこんなに下手投げする力士でしたっけ?

今日は竜電を相手に右の上手を取られてでも、左の下手を深く差して、一緒に土俵に飛びこむような投げ。炎鵬の下手投げと言ったら、先場所十二日目の髙安戦で廻しを抜くような投げで絶賛を浴びたのが記憶に新しい。

深い下手といったら、平成を代表する小兵、舞の海です。

その舞の海さんも、先場所の解説席での口ぶりからして炎鵬にも自分と同じように相手の懐に潜り込む相撲をとってもらいたい様子。

でもやはり、つい最近までの炎鵬のイメージって、肩まで差して結び目に近い下手を引く相撲ではなく、どちらかというと脇褌に近い位置で引いて頭をつける”捻り”王子ではないですか?

最近は下手投げの決まり手が一場所二番くらい見られるようになってきているし、今日の竜電戦を見ると、「上背のある相手は、上手を嫌うよりもあえて取らせて、自身は深い下手」的な意図を感じます。

炎鵬関、ひょっとして舞の海さんの映像なんか見て勉強しているのだろうか。懐の深い正代、朝乃山との取組なんか注目ですね。

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令和元年初場所二日目

また炎鵬について書きます

今日は正代に大敗でしたからね。

宝富士と正代の懐の深さの違いが浮き彫りになるような初日、二日目でした。

そして舞の海さんはこんなことを言っていた。

「炎鵬は左を差すんですけど浅いんですよね。もっと左深く差して相手の腰に抱きついていれば、正代の上手も生きてこない。」

NHK大相撲中継 2020年1月13日放送 舞の海秀平

舞の海さんは炎鵬に自分と同じ相撲を取ってもらいたい様子。(北の富士さんが解説席にいたらこれに対してなんと言っただろう。)

捻りのある炎鵬は、今の幕内で廻しを前後に使える唯一の力士であるし、深い下手は取り口のバリエーションの一つで良いのでは、というのが昨日も書いた私の意見です。

しかしよく考えると、”前後”の動きを持っている中堅力士が幕内にはもう一人いるわけです。今日白鵬から金星を挙げた遠藤です。

その遠藤が、舞の海さんの前言をきっちり履行するかのように、白鵬を下手に食らいついて辛辣な切り返し。

遠藤だって捻りの技術は持っているし(両廻しを引けば、投げをうちながら、もう片方の腕ではきっちり捻っている)、相撲のスケール的に彼は炎鵬の上位互換と言えなくもないのだなぁ、と思ったという話でした。

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令和二年初場所初日

炎鵬

が今場所もう一回ブレイクしそう。

今日は懐の深い宝富士に右の上手を取られながら下手投げの勝ち。まるで舞の海さんの十八番を奪うような、見事な下手投げでした。

「上手を取られたけれども、相手が出てくるのを待っていた。出てきさえすれば捻りでも下手投げでもいけるので、相手が動くのを最後まで待っていた。」

NHK大相撲中継 2020年1月12日放送 (炎鵬の談話)

よく比較される両者ですが、相手の懐に入り込む舞の海さんに対して、炎鵬の特徴は浅く廻しを引いて頭を付ける相撲です。彼の弱点は宝富士のような懐の深い力士だったはずなのですが。

宝富士に右の上手を取られながらも、自身の右で宝富士の左を押っ付けたり、前褌を探ったりしてじりじりと前に出ていき、土俵際で宝富士の腰が伸びきったところで深い下手投げを決めました。

相撲のベースは、頭を付けて距離感を置く従来の相撲で良いと思います。

あくまで勝ち方の一つのパターンとして、有利な体勢を築いてから懐に入って深い下手を引く、そんな取り口の広がりが炎鵬にもう1つ2つの白星をもたらしてくれるのではないかと期待を抱かせる、令和二年最初の本場所の土俵でした。

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