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令和三年夏場所九日目

小兵活躍の場所にあの門番が立ちはだかる

小兵力士の進境が目覚ましい夏場所です。

実際に星数を残しているは若隆景のみだけど、他の力士も敢闘しています。

「敢闘」という表現が的を得ている気がする。

なぜならどの力士も立ち合いの変化を多用せず、相手を正面に置く相撲で見せ場を作っているから。

若隆景なんて重量級の力士を相手にあてがい、押っ付け、本当によく残している。

相手と正対する相撲で毎番善戦しているといえば琴恵光もかな。こちらは幕内下位の番付だけど。

わたし的に、今彼らと割を組んでほしいのは横綱・大関ではなく御嶽海です。

こちらも相手を正面に置いて、体幹と腕全体を使って前に出る相撲を取り、腕裁きのアヤで負けたりしない力士。なので、この力士に勝つためには本当に強い勝ち方をしなければなりません。若隆景、翔猿、豊昇龍、琴恵光、、、皆苦戦するでしょう。

幕内上位のレギュラーキャストを決める試金石、使い古された表現をするなら、「三役の門番」か。実際に通算24場所三役の番付を占めているのだから、その字義通りだ。

と思っていたら、今日若隆景との一番で御嶽海は変化の勝利。これはいただけませんねー、、、

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令和二年十一月場所千秋楽

箇条書きですみません

貴景勝関、幕内最高優勝おめでとうございます。

一年納めの十一月場所も無事楽日興行を終えたので、今年一年分の自身観戦メモを見返していました。

今年は夏場所や地方巡業が中止になったり、出稽古が禁止されたり、結局各界もコロナに振り回された一年でしたけど。

力士の相撲内容にフォーカスするならば、「兆し」の一年だったかと思います。

まだ開花していないけど、もういつ「化けて」もおかしくないような力士が幕内に飽和しつつあります。朝乃山や正代のようにブレイクする力士が「点々」とではなく波状的に幕内上位を洗う、そんな時が迫っているのではないかな。もう毎年そのようなことを言っている気もするけど、、、

書き殴った箇条書きのようになってしまうけど、そんな何人かの力士について書こうと思います。

琴勝峰

まだ幕内キャリア3場所目ですが、毎場所勝ち越すとは思いもしませんでしたよね、、、

厳しい幕内のメンツの中で、これだけ捉えどころのない取口で負け越しを知らないことだけで既に奇跡です。

彼のデータを見てみると、立ち合いで突いていったのときの勝率が飛び抜けている。足も長いので、このまま突きの相撲のまま玉鷲タイプの力士になる気もするけど、やはりロマン派の相撲ファンは彼に四つ相撲の完成像を幻視しているでしょう。

今場所荒磯親方が「全身バネのような」と形容していた大器について、「彼の目指すべき相撲はこれだ!」と説得力をもって語ってくれた例を私は寡聞にして知りません。そこが大器たる所以なのでしょうけど。

輝・竜電

高田川部屋の両関取の取り口が互いに近づいている気がするのは私だけでしょうか。

両差しの取り口のイメージが強い竜電は、立ち合いで筈押しを見せるようになってきているし、輝はむしろ両筈から両差しの取り口に。

背格好も似ているので、ボケっーと竜電だと思いながら中継の相撲を見ていたら実は輝だったなんてことが何日かありました。

輝はまだ26歳ですからね。押しの間合いから寄りの間合いへ、筈押しから差して前褌を引く相撲へ。これは来年ブレイクするかもしれないぞ??

隆の勝

「同じ部屋に大関貴景勝がいますが、押し相撲の完成度では隆の勝が上でしょう。」

これは中日新聞の北の富士コラムの弁。

隆の勝の相撲の完成度が高く見えるのは、立ち合いの押っ付けから差し身を作って出足で寄っていく「押しの立ち合いから寄りの仕上げ」が北の富士さんの古典的・理想的な押し相撲力士のイメージに近いからでしょう。

私も以前隆の勝の相撲は出島に近いというようなことを書かせていただきました。

完成度が高いという意味では、隆の勝に化ける余地はあまり残っていないのでしょうけど、新機軸の貴景勝と古典派の隆の勝と、タイプの異なる突き押しの大関が千賀ノ浦部屋から二枚揃ったら、これは華やかだろうなぁ。

霧馬山・豊昇龍

令和の土俵風景を格段に面白くしてくれるポテンシャルを持った二人。

時折掛け投げを見せ、下手を主体にした四つ身を持っているという両者共通点は既に触れましたが、もう一つの共通点は師匠に「まだまだ稽古不足」と言われているところ。

貴闘力さんはyoutubeで「安芸乃島さんは一日150番くらい取っていた」なんて言っていたな。

さすがに、重量級力士ひしめく今の幕内力士衆との稽古でそれだけ番数取るのは不可能でしょうね。いつだったか、霧馬山の師匠の陸奥親方は「吊りも稽古している」なんて言っていたけど、これも実現性はなさそうだ。

彼らが楽日の結びの一番で、目まぐるしい技と機略の応酬を繰り広げてくれたら、、、これも夢物語かな?


以上、とりとめのない総括でした。

彼らのうち1人2人でも実際に花開いてしまえば、もう白鵬・鶴竜の影は薄い。豪栄道・琴奨菊も引退したし、異例ずくめだった令和二年は新旧時代の幕間のような年だったなぁ、なんて5年後くらいに振り返っているかもしれませんね。

千秋万歳。少し早いですが、良いお年を。

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令和二年十一月場所十二日目

五年後の楽日結びの一番が

豊昇龍・霧馬山戦だったりしたら古参の相撲ファンは喜ぶのでしょうね。

両者とも上手に重心を寄せる現代の四つ相撲とは異なる型を持っています。型というより、ただまだ粗削りなだけかもしれないけど。

今日の豊昇龍の立ち合いは右から踏み込んで右を差す立ち合い、これもなかなかお見掛けすることのないものです。照強相手に外四つながらそのまま体を重ねて浴びせ倒し。相撲勘が良いですね。

もう一人の霧馬山は佐田の海に上手を引かれましたが、半身になって掛け投げから相手を土俵際に運んで、寄り切り。

掛け投げは豊昇龍も持っていましたね。

そういえば、白鵬も一時期掛け投げを稽古場で練習していたし、白鵬と朝青龍は吊り上げながら内股を跳ね上げる櫓投げなんて大技を本場所で決めたこともありました。朝青龍が得意げに「モンゴル相撲にもある技だ」なんて言ってましたっけ。

これだけ大型力士と突き押し力士が幕内土俵に飽和している中で、この二人が番付上位を占めるようになったら、なんという皮肉だろう。しかし、その可能性は全然低くはなさそう。

いや、その前に照ノ富士と貴景勝の壁を越えなくてはね。

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