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この解説者を待っていた
今日は向正面の解説に井筒親方(元豊ノ島関)を迎えました。
春場所後に引退を決め、今場所の中継のどこかで呼ばれるだろうと思っていましたが、待ち詫びていましたよ。
やはり弟弟子・正代について語ってほしいから。
「前に出るのが今までの正代の相撲かというと、そうではないと思うが、今年に入ってからも体が大きくなって、稽古場では豊山に圧力で負けない。」
「立ち合いは、顎が上がってしまって上体が上がるけれども、前に出る圧力はすごい。本当は肩をもっと下して、丸くなっていったほうがいいと思うが、足の運びを生かしていけばこのままでもいい。」
「(今日の隠岐の海との取り組みについて)右が入らなかったことでヒヤッとするような場面もあったが、正代はこれでいい。思い切って取らせるほうが正代は生きてくると思っているので、型をどうこうと稽古場で言わないようにしている。」
井筒親方は、右差しにこだわらず左を差して前に出る最近の型については「このままでよい」と思っている様子。これについては、北の富士さんも(そして僭越ながら私も)同じ意見です。
それにしても白鵬や朝青龍との取り組みを見ると、豊ノ島がおっそろしく正攻法の相撲であることがわかります。
内容を見るだけでは、上背が10cm以上違う力士の取組とは感じられない。朝青龍が左四つで右の上手を引いて、なお豊ノ島を警戒して寄りを躊躇していますからね。
2-30年に一人の逸材と言っても過言ではない左差しの名伯楽を奇貨として、正代の相撲は一体どんな完成形をみることになるのだろう??
無観客の場所だけど
もし大阪の相撲ファンが府立体育館を満たしていたら、幕内の後半はそうとう盛り上がっていたに違いありません。
中位に新進気鋭の霧馬山がいるし、その上には復調気配の阿武咲、そしてその上位はすべてが濃密な割になっている。
遠藤・正代。これも今や贅沢なカードです。終盤で優勝争いを占うような一番の顔合わせだったとしても不思議でないくらい。
今日の遠藤は、大坂アナが指摘していたように、右、左と踏み込んで右を差しに行きました。遠藤は左四つの力士なのですが、左腕はむしろ前褌を狙いに行くような立ち合いで。
遠藤は、今の正代相手では左四つに組んだとしても、胸を合わせては苦しいと思っているのでしょう。自分十分相手十二分というやつです。
よくよく調べてみると、去年の秋場所の正代との取組でも遠藤は右、左と踏み込んで両差しを目指しています。ちなみにこの場所の正代は3勝12敗とまだ覚醒(?)していない。
つねづね解説陣から相撲巧者と賞賛を浴びる遠藤も今年30歳を迎えます。
184㎝という上背の制約上仕方がないのかもしれないけど、「この四つ身なら誰相手でも勝てる」という型が未だに見つかっていないわけです。
遠藤を出世から遠ざけているのは、彼を「器用貧乏」に押しとどめてしまう、周囲の「巧い巧い」という賛辞なのかもしれませんね。
勝ちっぱなし
横綱が仲良く三日目で二敗目。
かたや勝ちっぱなしはというと、朝乃山、遠藤、北勝富士、正代、輝。これは豪華な面子だ、、、大関レースを引っ張る力士が勢ぞろいという感じですね。(正代についてはは自分の贔屓目も入っているけど。)
変な言い方だけれども、今の幕内は横綱昇進よりも、大関昇進の方が難しい。
その先頭を走る朝乃山に、立て続けに金星・銀星を挙げて食らいついているのが遠藤というところが嬉しい。去年の秋場所に書きましたが、この二人は令和の好カードになってくれそうな気がするから、、、
鳴かず飛ばずの輝も本格化の気配を見せています。突き押しとも四つ身ともはっきりしないぼんやりとした体格ながら、「執拗に押しながら腰が極まる」という型が定着しつつあります。
そして豊昇龍は巨漢照ノ富士相手にもしっかり正面から当たっている。朝青龍のDNAを持つ男はそうでなくては。